吉田神道関係近世文書 [貴2157]

吉田社(現在の吉田神社[京都市])に神職として奉仕した卜部氏の一流である吉田家が旧蔵した史料群の一部である。昭和20年代に伝来史料が天理大学附属天理図書館へ移管・収蔵されたが、その際未収蔵であった軸類7本(貴2147~2156)と文書類(貴2157)を本学図書館が架蔵することとなった。このうち約1500点に及ぶ近世文書(一部近代史料あり)は、これまで一部のみに付番がなされた状態であったが、近年整理に着手する中で、近世初頭に吉田家と深い親交のあった細川忠興の知行宛行に関する史料や御所内の神事に関する書簡類、年頭礼に対する幕府老中等の奉書類、禁裏小番に関わる文書類、家政史料などさまざまな史料が見出されている。すでに神道行事や能・和歌に関する秘伝伝授の誓詞類や文政元(1818)年の大嘗祭に関する史料などは調査・研究が進められており、今後の整理による吉田社・吉田家に関する多角的な研究の深度が期待される。なお、現時点で整理途中であるため史料番号はすべて仮番号である。

〈参考〉

千々和到編「吉田神道の起請文」(平成二十七年國學院大學大学院特定課題研究「護符及び起請文の歴史学的、美術史的研究」報告書 2016年)

大河内千恵「吉田神道関係近世文書」(千々和到編『起請文と那智参詣曼荼羅』朝倉書店 2017年)

國學院大學博物館編『企画展 大嘗祭』(國學院大學博物館 2019年)

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